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は や と の 風 と 駅 の は な し ■

霧
島 温 泉 駅
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■3つの名前
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霧島温泉駅は、現在の肥薩線が全通する前の年の1908(明治41)年7月に、貨物業務のみを取り扱う駅として開業しました。そのときの駅名は「牧園」駅。翌年7月に旅客業務を開始し、その4か月後に人吉−吉松が開通(当時は鹿児島本線でした)しています。
その後、1962(昭和37)年に観光地霧島の西側の玄関口として「霧島西口」駅に名称を変更し1965(昭和40)年に走り始めた肥薩線経由で熊本(下りの始発は何と阿蘇!)と西鹿児島を結ぶ準急(翌年から急行)「やたけ」号も停車していました。
急行「やたけ」は利用客減少のため1978(昭和53)年10月に料金不要の快速列車になりましたが、1985(昭和61)年11月でついに廃止。以後この「霧島西口」駅は霧島観光から完全に打ち捨てられたような状態で、近くの高校の生徒と地元の人か利用するだけの駅になってしまいました。
ところが、九州新幹線の開業で肥薩線に特急列車が走ることになって状況は一変。「西口」という響きは裏口とか寂しいというイメージがあるからと、駅名を再変更。2003(平成15)年3月15日に現在の「霧島温泉」駅となりました。
駅の改名に合わせて、地元住民の方たちによる「霧島温泉駅振興会」も発足、駅構内に手打ちそばの店を開業したり、特産品の販売や清掃活動などで、この駅の活性化に取り組んでいます。老朽化著しかったコンクリートの駅舎もお色直しされ、更に2004(平成16)4月からは簡易業務委託駅として乗車券の販売もできるようになり、完全無人だった駅が息を吹き返したのです。
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■霧島温泉の駅弁
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8月から販売を開始した霧島温泉駅の「竹ん皮温泉おにぎり弁当(700円)」。
当初は土・日曜のみでしたが、現在は火・金曜を除く毎日、「はやとの風」2号到着に合わせてホームで売られています。製造・販売しているのは、地元の料理好きの主婦の方達が立ち上げた「ぽっぽや(お察しの通り高倉健の”鉄道員”からの命名だそう)」さん。
見た目は素朴な感じですが、地元の食材を使い、おかずの1つ1つが手間暇かけて調理された、完全手作りのこだわり弁当。食べると思わず笑顔がこぼれてしまう・・・そんなおいしさです。
お弁当にはお品書きが添えられていますが、ここでは駅に掲示してある方言丸出しの宣伝を引用して、内容の説明をしていきましょう。まずは、おかずの左側から・・・
・ミッちゃんばあちゃん手作りのお漬け物
・まっこさんのがんもどき いいだし出てます
・首藤さんのしいたけで揚げ浸し
・鹿児島の郷土料理のひとつ がね(さつまいもの天ぷら)
・前田さんちの黒豚が一口カツに
・お弁当の定番、愛情たっぷりの卵焼き
・牧園茶の入ったおだんご
おにぎりは、「朱峰(安楽温泉の宿)」さんの温泉水で炊いたもちもちおにぎり
(3個中1個は黒豚味噌入り)
そしてお弁当の包みは、マツエさんとミッちゃんばあちゃんが集めた竹ん皮・・・という具合。
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どうです?何だか食べたくなってきたでしょう?
このお弁当は数量限定ですが、電話での予約も受け付けてくれるそうなので、確実に手に入れるには予約した方がいいかも。
「ぽっぽや」さん=0995(76)1715
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↓お弁当には詳しいお品書きが添えられています。
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↓温泉おにぎり(2個入り100円)も販売。お買い得です。
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■もうひとりの名誉駅長
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「名誉駅長」と言えば嘉例川駅の福本さんですが、実はもうひとりの「名誉駅長」がいるんです。それも嘉例川駅の隣、霧島温泉駅にいるんです。
2008年1月13日に就任したのは、この駅のすぐそばに住む山下琳太郎(やましたりんたろう)駅長で、なんと4歳!帽子も制服も大きすぎて、そこがまた可愛いんだけど、よくある○○幼稚園の園児による1日駅長、みたいなのではなく、JR九州から正式に委託状を交付された「本物」の名誉駅長なのです。実は国鉄で働いていたひいおじいさんも駅長だったそうで、琳太郎君が初めて口にした言葉(?)は、踏切の警報機の音だったとか。いやー、DNAはしっかりと受け継がれていますねぇ・・・
週末の「はやとの風」2号に乗ると会える確率が高いです。ホームで特製の「お立ち台」に立って列車のお迎え、お見送りをしてくれます。
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■「はやとの風」と霧島温泉駅
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↑霧島温泉駅のホームは大賑わいで、列車も嬉しそう
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週末の「はやとの風」2号に乗ると、霧島温泉駅ホームでお茶のサービスがあります。それだけでなく、駅舎内のそば屋「停車馬」特製のそばずいや地元の特産品、車内販売用にパンを提供している「PANYA.くらぶ」のパンも売られていて、買い物をするのに5分の停車時間では足りないくらいです。
またホームには喫煙コーナーもあり、たばこを吸うお客さんにも嬉しい駅です(嘉例川は文化財なので駅構内全面禁煙)。
「はやとの風」を盛り立てて駅の活性化につなげようという霧島温泉駅振興会の方たちによる企画ですが、ほんのひと時でも、とても印象深く心温まるおもてなしに、私は感動してしまいました。列車ともども、末永く続いてほしいと思う次第です。
2007年8月から、霧島温泉方面のバスが上下4本の「はやとの風」全列車に待ち時間少なく接続するよう、増発が行われました。実はこれはとても重要なことで、霧島方面への観光アクセスを大きな使命とする列車の利用価値が、飛躍的に向上したのですから。もっともっと宣伝してもらわないと・・・ 鹿児島からなら、バスだけでも霧島温泉に行けちゃう訳で、でも「はやとの風」なら、わざわざ乗るに値する列車だと思いますし、やっと「横のつながり」ができてきた感じです。
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↓ホームで売る「そばずい」は200円。お茶はサービス
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↓列車が発車するとホームの商品は駅舎内で販売
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■そば処「停車馬」
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これも霧島温泉駅振興会の方たちにより運営されています。お店の名前が「停車場」ではなくて「停車馬」なのは、鉄道が開通する前、ここに馬車駅があった事に由来しているのだとか。
空いていた駅事務室が改装されてそば屋になっていますが、メニューにはカレーや丼物などもあって、店の雰囲気も気軽に入れる食堂といった感じ。でもここのそばは機械を使わない純手打ちで、つゆも天然だしを取って作っているので、味は折り紙つきです。うどんとの価格差が150円もあるのは、それだけコストがかかっている証しでしょう。
また、カウンターには無添加の自家製漬物が数種類用意されていて、セルフサービスで食べ放題。ほんとうに良心的なお店です。手打ちそばの営業時間は11時~14時と短いですが、列車を途中下車してでも立ち寄る価値ありますよ。火曜日が定休です。
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↓かき揚げそば600円とあわご飯(小)100円
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↓自家製の漬物はお替り自由です
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