はやとの風の風の風 

霧島温泉駅に停車中の「はやとの風」2号。

 

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は や と の 風 と 駅 の は な し

 

 

大 隅 横 川 駅

 

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■横川から大隅横川へ

■「はやとの風」と大隅横川駅

■元祖 横川げたんは

■大隅横川駅の写真

 

 

 ■横川から大隅横川へ

大隅横川駅は、嘉例川駅と同じ1903(明治36)年1月15日に、、横川駅として開業しました。

当時鹿児島本線(現肥薩線)はまだ全通はおろか吉松までも到達しておらず、同年の9月5日の吉松開業まで、この駅が暫定的な終点となっていました。1909(明治42年)11月21日に吉松−人吉間開業により鹿児島本線が全通すると、地元産の木材や竹材、また近くの山ヶ野金山で精錬された青金の積み出し駅として、大いに賑わったそうです。年間利用客は40万人を超え、駅周辺には多くの宿屋や映画館(明治時代に、ですよ)まであったんだとか。

「横川=よこがわ」と読む駅は広島県に、漢字で「横川」と書く駅は、更に群馬県にもあって紛らわしいため、1920(大正9)年に大隅横川に改称。駅を中心とした街の賑わいは続いていましたが、昭和28年に山ヶ野金山が閉山すると、鉱山街の例に漏れず人口は激減、駅前も衰退の一途を辿り、その後に登場した急行「やたけ」の停車駅にも選ばれる事はありませんでした。

その後も駅利用客はさらに減少し、1986(昭和61)年11月ついに無人化。そして今に至りますが、無人駅になってからは地元の方達によって維持・管理され、まったく荒廃する事もなく開業当時の姿を留めています。減ったとは言え、旧横川町の代表駅として、それなりに日常利用のある駅をここまで美しく保つには、多大な苦労もあったと思いますが、駅舎は2006(平成18)年10月に国の登録有形文化財に指定され、名実共に町の象徴となりました。皆さんの苦労が報われて、良かったですね。

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 ■「はやとの風」と大隅横川駅

肥薩線の駅と言えば嘉例川があまりにも有名ですが、最近この大隅横川駅も人気のようです。TV番組で、「一度は降りてみたい!日本の美しい無人駅」として取り上げられ、一気に知名度もアップした模様。

日中は静かな駅ですが、いつもキレイに掃除されていて、四季折々の花や飾り付けで訪れる人を迎えてくれます。また戦争で攻撃を受けても、焼失せずに106年もの間存在し続ける駅舎は、優しく懐かしい空気に包まれる嘉例川のそれとはまた違う、力強さも感じます。

「はやとの風」も、この駅での停車時間を拡大して記念撮影の時間を設けています。下り鹿児島中央行きの列車は駅舎から離れたホームに停まりますが、数十秒で行き来できる距離ですからぜひぜひ九州最古の木造駅舎をご覧ください。

 

*「はやとの風」の大隅横川駅停車時間(2009.03.14現在)*

 

<上り>鹿児島中央 → 吉松「はやとの風」2号 10:40着/10:46発(6分停車)

                                      4号 14:24着/14:29発(5分停車)

 

<下り>吉松 → 鹿児島中央「はやとの風」1号 11:37着/11:42発(5分停車)
                   3号 15:10着/15:15発(5分停車)

 

 

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 ■元祖 横川げたんは

↑「元祖 横川げたんは」を製造・販売する「香房 夢はな」の志水さん(左)と福島さん(右)

 

3月22から大隅横川駅で販売を始めたのが「元祖 横川げたんは」。

2008年3月の「はやとの風」停車時間拡大記念で、乗客に配られたお土産の中に入っていたその小さな切れ端(?)の美味しさが忘れられず、クルマで横川町の物産館へ探しに行ったりもしましたが、その時はまだどこにも売っていない「幻のお菓子」だった訳です。

「げたんは」は、その形が下駄の歯に似ているところから名が付いた鹿児島を代表する郷土菓子ですが、実はこの横川が発祥の地との事。昔、様々な物資の集積地だった横川では、荷馬車の作業員など力仕事をする人達のお茶請けとして、この甘~いお菓子が喜ばれていたそうです。

駅周辺の衰退と共に、次第にこの地域では作る人もいなくなり忘れられていましたが、2004年から食生活改善推進員の方達が再現に挑戦。数少ない資料と、当時を知るお年寄りの記憶を頼りに、試行錯誤の末にようやく昔の味を再現する事に成功。その後は地域のイベント等で振る舞われてきました。

駅構内での販売権の絡みで、さらに時間が掛かってしまったようですが、構想から5年にしてようやく一般の人も口にできる日が来ました。「げたんは」は、コンビニでも買えるポピュラーなお菓子ですが、ここの「元祖 横川げたんは」は歯応えのある素朴な味わい。そして噛むほどに黒砂糖の美味しさが溢れてきます。原材料は小麦粉と喜界島の黒砂糖、ふくらし粉で、特に変わった物が入っている訳ではなく、その製造方法に美味しさの秘密があるようです。

「元祖 横川げたんは」を製造販売するのは、食生活改善推進員のメンバーお2人が立ち上げた「香房 夢はな」で、製造から箱詰め、包装まで全てが手作業で行われています。1箱5個入りで600円ですが、大量に作れる訳ではないので、土日のみ、1日30箱限定。小さな袋詰めにした物も若干用意されます。午前10時頃から駅舎内で販売されますが、地元の方も買いに来られるので、10:40着の「はやとの風」2号以外買うのは難しいかも…運良く売っていたら、是非是非、食べてみてくださいね。

 

↓小袋入りはひとくちサイズ。                  ↓販売初日は郷土芸能「田の神舞」が披露されました。

 

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↓ここから下には大隅横川駅の写真を載せています

  

  ■大隅横川駅の写真

 

 ↑築106年の重厚な駅舎。2008年からは、この駅で成人式が行われているんだとか。

↑駅の入り口です。地元の方達が花を飾り、美しく管理されています。

↑ホームから駅舎内を見ます。駅名標のテープの下には「姶良郡 横川町」と書かれているんでしょう。今は合併して「霧島市」になってます。

↑上り吉松方面行きのホームです。ここの柱の一本には・・・

↑第2次大戦中の機銃掃射の弾痕が残っています。説明板の上に2箇所ですが、判りますか?虫食い穴ではありませんよ。ちなみに、被弾した頃はもう、築40年の建物だったという訳です。

↑駅舎内は嘉例川駅に似ていますが、随分広く、窓が多いので明るいです。

↑駅ノートが置いてありました。ここは荷物の受け渡しが行われていたカウンターでしょうか?

↑出札口から事務室を見ます。イベントなどで使用されますが、普段は中に入れません。

↑開業百周年の記念碑です。嘉例川駅にも同じようなものが同じようなところにありましたよね。

↑駅舎の横には清潔なトイレ(車椅子対応)があります。

↑隼人方面の列車に乗るには、線路を渡ってホームへ移動します。のんびりとした光景ですね。

↑下り線のホームには喫煙コーナーがあります。駅舎は文化財なので禁煙です。

↑「通票受器」。輪っか(タブレット)を投げて引っ掛けるやつですよね。もちろん今は使われていません。こんなホームの真ん中にあったら、投げ輪の名手でもなければ絶対入れるのは無理。

↑栗野方面から下り「はやとの風」1号がやって来ました。

↑150メートルの長さがあるホームですが、3分の2以上は使用されていません。

 

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