はやとの風の風の風 

霧島温泉駅に停車中の「はやとの風」2号。

 

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は や と の 風 と 駅 の は な し

 

 

 

栗 野 駅

 

 ■「はやとの風」とのつながりは・・・

 「はやとの風」の停車駅の中で、なぜか縁遠い存在だった栗野駅。どの列車も停車時間が1分ほどしかないので、「ちょっと降りて見てみよう」という事もできません。事前の情報でも、実際に行ってみてのリサーチでも、これと言った「はやとの風」との繋がりは得られませんでした。

駅舎が文化財になっている訳でもなく、列車に接続する観光地へのバス路線も週末とシーズン中のみの運行なので、地味と言えばそうなのですが、栗野町域は肥薩線沿線でも人口が多く、以前の急行「やたけ」も停車していたそうなので、正統派の特急停車駅であると言えるでしょう。駅の規模も、それにふさわしい大きなものです。

栗野駅は、後に鹿児島本線となる鹿児島線が、横川から吉松まで延伸した1903(明治36)年9月5日に開業しました。歴史としては100年を超える古い駅なのですが、1965(昭和40)年に建てられたコンクリート製の駅舎が、もうどうにもくたびれていて、寂しい雰囲気。それでも、業務委託駅としてきっぷを売る方が常駐されていますし、列車を利用するお客さんもそれなりにいるので、日中は人の気配が絶える事はありません。

また、平成19年には駅の裏側へ抜けられる自由通路が、跨線橋との併用という珍しい形で整備され(駅舎の改札口はフリーで通り抜けOK!)、それまでは、列車を降りたら駅舎を出て、大回りして線路をくぐらなければ行けなかった丸池湧水へのアクセスが、とても便利になりました。 

 

↓広い待合室。切符売り場の人は昼食に・・・

↓新しく整備された自由通路。出口は丸池湧水のすぐそば

 

 

 ■駅のすぐ横に、名水百選

栗野町は平成17年3月に吉松町と合併して湧水町となりましたが、その新町名の由来の1つとなった丸池湧水が駅のすぐそばにあります。列車からも見る事ができますが、今回やっと実際に行く機会を得ました。新しく整備された駅の自由通路からのアプローチ作りなのか、工事中の箇所もありましたが、列車を降りて3分後には、上の写真のような素晴らしい景色が目の前に!

この丸池湧水は、遠く東シナ海へと注ぐ川内川の支流・丸池川の起点になっています。1日に2万トンもの湧出量があり、その水は栗野町域の全水道をまかなっているのだとか。ひしゃくですくって直接飲めるような設備がないのは残念ですが、名水百選にも選ばれた水の透明度は、底の砂から湧き出る様子がハッキリとわかる程。そして池から流れ出す水路に沿って遊歩道も作られていて、美しい流れを見ながらのそぞろ歩きも楽しめます。

そして散策で疲れたら、駐車場の少し先に「浮遊陶庵」という陶器ギャラリー兼喫茶があって、オリジナルの器で提供されるおいしいコーヒーと手作りケーキで一服することができるという、何とも理想的な環境。列車を2本くらいやり過ごしてもいいかな~と思う、心癒される場所でした。

 

↓遊歩道と水路。水が余りにも透明なので、不思議な感じ

↓「浮遊陶庵」喫茶は2階で、ゆっくり寛ぐ事ができます。

↓丸池湧水の傍らを走る「はやとの風」4号

 

 

 ■そういえば、山野線・・・

「はやとの風」の車内で一度だけ、客室乗務員さんから山野線についての説明を聞いたことがありました。栗野から熊本県の水俣までを結んでいたとか、県境付近にはループ線があったとか、その程度の簡単なものでしたし、私自身が廃線跡に興味がある訳でもないのですが、ちょっと気になってWEBで調べてみると、廃止になってからもう20年近くが経つ今でも、関連するサイトが数多くあるのに驚きました。栗野駅周辺にもその遺構が残っているらしいので、ちょっと探索してみることに。

まず、上の写真は大隅横川に向けて発車した「はやとの風」1号ですが、その右側の線路が山野線が走っていた線路。このすぐ先で途切れていて、草むらになっています。山野線は栗野駅構内まで単独で走っていたようで、栗野駅の1番ホームは山野線専用だったとの事(その1番ホームは現在、フェンスが立てられ使用不可に)。 思えば栗野駅自体が、今の肥薩線の輸送規模から考えて大き過ぎるというのも、山野線の遺構なのかもしれません。

上の写真は線路が途切れた草むらのちょっと先にある「山野線跡地」のモニュメントです。駅からは5分程歩いたところです。遠くからだと草に埋もれて写らないので、近くから分割で撮ってみました。廃線のレールで作られているのでしょうか?何だか忘れ去られたような寂しさを感じてしまいました。ちなみに、これは列車からも確認する事ができます(↓冬だったらよく見えるんですが)。

上左の写真は丸池下川橋梁。栗野駅から「山野線跡地」のモニュメントに行く途中にあります。右が肥薩線の線路で、左は保線用。この更に左側を山野線が通っていたはずですが、今は桁ごと撤去されて、跡形もありません。

そして下の写真は線路が途切れた草むらの先。肥薩線はすぐ左手を走っています。山野線はここから大きく右にカーブして川内川を渡っていました。線路跡は農道のような道になっています。

 

 

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↓ここから下には栗野駅の写真を載せています

  

■栗野駅の写真■

 

↓肥薩線のホームにある鐘、支えの木はかなり朽ちていました。

↓吉松に向けて発車していく「はやとの風」2号。

↓広い栗野駅の待合室。エアコンなんて気の利いたモノはありません。

↓吉松から折り返して来ました。「はやとの風」1号、発車です。

↓比較的大きな駅ですが、列車が出た後は、しばしの静寂に包まれます。

↓駅前にやって来るかわいいバスは、町営の「ふるさとバス」。料金は大人1回100円っ!

↓栗野駅に到着する「はやとの風」4号

 

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