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3月21日の土曜日、3連休の中日は春本番を感じさせるうららかな晴天に恵まれました。写真の吉松駅は人の気配も感じられませんが、10時半を過ぎると駐車場には「しんぺい」2号に乗ると思しき団体のお客さんの観光バスも到着し、にわかに活気づいてきました。
21日と22日の両日は、九州新幹線と「はやとの風」の5周年記念行事が鹿児島中央駅で開催され、列車の中でもささやかなイベントがあるらしい。前の週のダイヤ改正で停車時間が拡大された大隅横川駅の様子も気になるところで、今日も楽し忙しい道中になりそうです。
駅の入り口には、「はやとの風」の写ったのぼり旗がありました。「懐かしくて、あたらしい 肥薩線 百年の旅」、今年の11月で肥薩線は全線開業から百周年。SLの復活運転ももうすぐで、本当に盛り上がっていますねぇ。
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11:03、鹿児島中央からの「はやとの風」2号が到着しました。この列車も先のダイヤ改正で、嘉例川駅と大隅横川駅の停車時間が1分ずつ延びていて、その分吉松への到着時刻が遅くなっています。到着した列車は自由席がほぼ満員の状態で、さすがに3連休という感じです。
このところ週末でも一人乗務が続いていて心配だった客室乗務員さんですが、今日はちゃんと2名乗っておられたので一安心。でも乗り込んでみると、サービスコーナーの隅に大量のビール瓶やゴミが集められていて、かなり車内販売が忙しかった模様。到着後も2人で売り上げの集計?をされていました。これだけ売れるとハリもあるでしょうが、ホント、一人乗務じゃなくて良かった。
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11:19に向かい側の2番線に「いさぶろう」1号が到着すると、2分の接続で「はやとの風」1号は発車です。途中駅での停車時間が増えて、さらに余裕の行程となった今回のダイヤ改正ですが、吉松駅でのバタバタ乗り継ぎ劇は相変わらずで、せっかくの「並び」も撮影するのは結構大変。
ちなみに、並びの写真が撮れるのは、1日のうちたったの4分間だけ!
ホーム売店のご主人も、「何とかならんもんかね~」と…
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車内では、サービスコーナー横のフリースペースに、5周年のメモリアルボードが掲示されていました。これを見ると、「はやとの風」に多くの人が関わり合い、その人達の熱意や愛情によって、この列車がより魅力的な存在になっているんだと改めて感じましたね。鉄道に関しての知識や興味が今ひとつ欠けている私が、ここまで「はやとの風」に心惹かれるのも、内装や外観だけでなく、きっとこうした人間味あふれる、特別な列車であるからに違いないと思います。
このメモリアルボードは、B4サイズ用紙に印刷して展望席に置かれていて、乗客が自由に持ち帰れるようになっていました。
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11:21に吉松を発車すると、客室乗務員さんによる案内放送が流れます。いつもは列車の名前の由来について紹介しますが、この日は5周年の特別な放送でした。
・・・3月13日で「はやとの風」号は、誕生5周年を迎えました。皆様に愛され、5年という歳月で、たくさんのお客様や感動に出会うことができました。これからも、より多くのお客様に癒しの旅を楽しんで頂けるよう、努めてまいります・・・
そして、この日だけの特別企画、5周年記念キャンディのサービスです。「つばめ」「はやとの風」に「いさぶろう・しんぺい(もしかしたら九州横断特急かも)」のかわいい金太郎飴と、おなじみのつばめキャンディが詰め合わされたもので、実はこれを貰うために21日乗車を選んだのでした。
次の栗野到着は11:28。1分停車の間に上り普通列車と交換するダイヤは、改正前と変更ありませんね。
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11:37に大隅横川到着。5分停車の放送を聞くや、皆さん待ってましたとばかりに列車から降りていきます。「はやとの風」到着に合わせて、観光バスで駅を見学に来ていた団体の人達も集まってきて、あちこちで撮影会が始まりました。天気もいいし、皆さん楽しそうです。
いつ来ても、完璧な清掃と季節毎の飾り付けで乗客を迎えてくれる大隅横川駅ですが、以前何もなくガラ~ンとしていた駅舎内には百年前の物らしいベンチが置かれました。さらに新しく入ったテーブルとベンチには古い感じの塗装が施され、雰囲気を壊さないよう配慮されています。
これまで下りの1号は列車から降りて見学できるのが嘉例川駅しかありませんでしたが、今回この駅でも5分停まるようになったので、観光客にとっては嬉しい配慮ですね。ただ、この時間帯には隼人や鹿児島方面へ出かける地元住民も利用するので、そういう方達にはちょっと迷惑かも。
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11:42に大隅横川を出ると、次は霧島温泉に停まります。11:48着で、停車時間は1分です。
この駅では全ての「はやとの風」に、霧島温泉行きと霧島温泉から到着する両方のバスが、待ち時間少なく接続していて便利。この1号はホテルをチェックアウトした後に、ちょっとお土産を買って帰るのに丁度いい列車で、乗ってきたお客さんもそんな感じですね。
それにしても、駅舎の反対側には田んぼが広がるばかりで、「はやとの風」が停まる駅の中でも、ナンバーワンなのどかさです。
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嘉例川到着は11:55。12:00の発車まで5分停まります。ホームにある桜の木も、だいぶ花が咲いていました。ここは、隼人の町のほうより随分桜の開花は遅いそうですが、今年はやはり、どこでも早いみたいです。
週末に駅舎内でお弁当を売っている「やまだ屋」さん。この日もすでに完売してしまってましたが、何と「はやとの風5周年記念弁当」なる物を発売したとの事。土日限定で1日10個のみ、上りの2号に隼人駅から嘉例川弁当と一緒に積み込むけど予約は不可。って何ですかぁ~?!2号に乗らなきゃ絶対食べられないじゃないですか。事実、今日の10個は隼人駅発車後数分で売り切れてしまったんだとか。仕方ないなあ・・・という訳で、何と次の日もそのお弁当を食べるためだけに、「はやとの風」2号に乗りに行く羽目にった私なのでした。
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嘉例川駅での撮影タイム。いつもの乗車記念の日付ボートには「5th ANNIVERSARY/はやとの風 誕生5才」が追加され、特別バージョンになっていました。こういった細かいところの演出もさすがですね。
「はやとの風」の車両は、3月19日に2号車自由席(147DC)が定期点検を終えて復帰したばかり。それに合わせて1号車の車体もキレイになっていて、真っ黒な塗装が、いっそう艶やかに
光っていました。写真を撮るのは大変です。
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さて、頃合いなので昼食にしましょう。今回は2日前に指定券を購入したので、一緒にお弁当の予約もできました。相変わらずの人気で、最近は車内での当日売りや駅での販売でも手に入れるのが難しくなって来ています。
展望席が空いたらそこで食べようと思って待っていたのですが、今日はお客さんが多く、当分空きそうもなかったので、席で食べる事に。実は私、この肘掛けから出して使うテーブルがかなり苦手です。圧迫感あるし、高さ的にも使いにくいので・・・でもまあ、今日は9番Aなんていう、当たり席に座っているので、眺めは最高なんですけどね。
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12:13、隼人に着きました。運転士さんが交代し、客室乗務員さん1名がここで降りて、上り4号乗務まで休憩となります。そして自由席を中心に乗客がかなり入れ替わるのも、いつもの光景。
ダイヤ改正前は、この駅で霧島神宮行き特急「きりしま」86号と交換していましたが、それが都城行き普通列車に変わっていました。日豊線の時刻には、だいぶ変更があったようです。
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重富と竜ヶ水での連続行き違い運転停車は従来通りですが、停車時間が短縮されています。
実はこの「はやとの風」1号、大隅横川駅での停車時間が増えたにも関わらず、全体での所要時間は3分短縮しているのです。日豊線内での運転停車が短くなったおかげだと思いますが、上下4本の列車の中で、ダントツのスピードランナーとなっています。
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竜ヶ水を出ると、早くも旅の終わりが近づいて来るように感じられて、落ち着きません。3月末で販売終了してしまう「いもあんぱん」を、食後のデザート代わりに展望席でいただきます。まだお腹いっぱいだし、「パンは別腹」という訳にもいきませんが、やっぱりコレ、おいしいですね。
海側の展望席では、目の前に広がる雄大な桜島に向かって、盛んにシャッターを切る方達が。障害物がなく、きれいに撮れるタイミングを教えてあげましたが、ほんの数秒の区間なので、果たして上手く写せましたかな?
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車窓右手に仙巌園を一瞬だけ見ると、間もなく列車はトンネルに入り、それを抜けると鹿児島に到着します。12:44着で、すぐの発車。
指定席からも自由席からもかなりのお客さんが降りていきましたが、土曜の昼時だからか、駅自体は静かなもんでした。
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鹿児島から5分、12:49に終点鹿児島中央に到着です。直前まで、熱いコーヒーと格闘していましたが、何とか飲み終わりました。いつもながらに余裕がない・・・
以前は3番ホームに到着していた列車は、ダイヤ改正から2番ホーム着に変更になっています。鹿児島中央駅の1・2番ホームは、半ば指宿枕崎線列車の専用みたいになっていましたが、混雑が激しい割に幅が非常に狭く支障を来していたので、一部列車を余裕のある3番ホームに発着させ、代わりに定員の少ない短編成の列車を2番線に振り替えたものと思われます。
実際かなり狭いし、観覧車バックの写真が撮れなくなったのは、少々残念ではあります。
・・・って、そうか、3番線から撮ればいいんだ。今気づきました。
さて、あまり時間がないですが、駅の外を見てみましょう。駅前の広場では九州新幹線や「はやとの風」、肥薩おれんじ鉄道の5周年記念イベントが開催されていました。ちっちゃな模型を走らせるコーナーは興味がないのでスルー。肥薩おれんじ鉄道ってよく判らないのでスルー。そして豚汁やくろくま(かき氷)の振る舞いは、満腹で気持ち悪いのでスルー・・・結局私みたいな人間には余り縁がないと実感してしまったイベントでした。「はやとの風」と「つばめ」のでっかい写真パネルが掲示してあったので、とりあえずそれだけ撮影。
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2番ホームに戻ると、折り返しの準備を終えた「はやとの風」4号で、ちびっこ一日駅長による出発式が行われるらしい。車内イベントで使われる制服・制帽に列車がデザインされたタスキ、専用のお立ち台まで用意され、気づいた周囲の人達も「何事か?」と集まり始めましたが。
なにもこんな暗い所でやらなくても・・・皆さん盛大にフラッシュを焚いていましたが、「はやとの風」にフラッシュは反射が凄くてダメでしょう?!わかってないなあ。でも結局フラッシュ攻勢は止む事がなく、私はあきらめて後方から走り去る列車を見送りました。
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2004年3月13日にデビューした「はやとの風」。
普通列車の改造という登場のいきさつから、「ぼったくり特急」と批判され、
過疎路線への投入から、「すぐに消えてなくなるのでは?」などと言われたこともありました。
でもこうして「はやとの風」はめでたく5周年を迎え、きょうも多くのお客さんを乗せて、
真っ黒ボディを光らせながら走り続けています。
これからも、乗った人が笑顔になるような、楽しい列車であり続けてほしい。
疲れた旅人がほっとするような、心癒される列車であり続けてほしい。
そして、私の心を捕らえて離さない、魅力的な列車であり続けてほしい…
いい季節になりました。さあみなさん、乗りに行きましょう!!
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