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ご存知の通り、「はやとの風」は九州新幹線の開業に合わせて2004年3月13日に運行を開始しました。140DCことキハ140 2066はデビュー当時2号車自由席だった車両です。
2両編成の列車の片方に両運転台の車両をもってきた理由はズバリ、「新幹線の開業ブームが終わってお客が減ったら、1両でも走らせることができる」からだそうで、いやはや、当初はどれほど期待されていなかったかが伺えます。
幸い「はやとの風」の乗客は当初の見込みより多かったようで、その後指定席車である47DCが増備され、1号車指定席147DCは2号車自由席に組み替えられて、この140DCは予備車として編成から離脱しました。そして2006年1月21日、現在の美しく整った2両編成が走り始めたのです。
結局、「1両の特急」が鹿児島中央駅を発着するような悲しい事態になる事はありませんでしたが、2006年12月13日、この予備車両140DCを使用した人吉までの臨時特急「人吉はやとの風」号が週1往復の運転を開始し、吉松−人吉間で、ついに1両の走行が見られるようになりました(上の写真左側は矢岳駅停車中の「人吉はやとの風」号)。
「人吉はやとの風」号の運行は鹿児島から人吉までの観光客に、乗り換えなしで行けるよう便宜を図ったもので、これに合わせてJR九州鹿児島支社が割安なパックツアーを用意していました。1両運転の区間でも、ちゃんと客室乗務員さんがサービスしてくれますが、車内販売はありませんでした。人吉発の列車は、「人吉駅弁やまぐち」さんのお弁当のお世話になる事に。
また一応「特急列車」なので、「いさぶろう・しんぺい」のような駅での長時間停車やビューポイントでの一時停車サービスもなしです。車内の雰囲気からすると少々寂しいですが、何となく小ぢんまりとした空間で、道中の案内は客室乗務員さんが中央の展望スペースで行うので、自然とみんながそこに集まり、とても和やかなムードに。SLが復活してからは、「はやとの風」が3両で運転される日も多く、車両の運用もシビアになってきているようで、今後「人吉はやとの風」みたいな列車が走ることはないと思われますが、出来ればもう一度乗ってみたいなぁ・・・
さらにこの車両は団体向けツアーの貸切で日南線(写真右側)や吉都線、指宿枕崎線に乗り入れた事もあります。行く先々で大変な注目を集めているようで、本編「はやとの風」の宣伝マンの役割も担っています。
そして忘れてはならないのが、2007年10月29日に起きた踏切事故でしょう。専用車両が破損して運行不能となったため、応急の対策としてこの140DCが一般型の車両と共に代走を勤めました。一般型の車両は(当然)特急料金不要の措置が取られ、「はやとの風」の異端特急伝説にまたひとつ、新たなページが書き加えられたのでした。
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